
過去から未来に想いを馳せて
日本橋の再開発に、最大の熱量で挑む。
新人奮闘記
オフィスビル/総合職
本山 遼介
Ryosuke Motoyama
ビルディング本部 ビルディング事業三部
2024年入社
理工学研究科 開放環境科学専攻修了
PIONEER
INTERVIEW
担当物件

日本橋再生計画(日本橋一丁目1・2番地区)

ある1日のスケジュール
- 9:00
- 海外デザイン事務所とリモート会議
- 10:00
- 設計会社との定例会議
- 11:00
- 首都高協議に向けた事前打ち合わせ
- 13:00
- 地権者の方への事業説明
- 14:00
- 先進事例として他社物件を視察
- 17:00
- 首都高工事の公開説明会に参加
- 19:00
- 同期と夕食、帰寮
志望動機はなんですか?
最高の街を、
最高の人たちとつくる。
その熱量を味わうために。
三井不動産は、業界のリーディングカンパニーです。歴代の先輩方が築いてきた「事業力」と「信用力」——言い換えれば、挑戦のための環境が備わっています。さらに、オフィス、商業施設、ホテル、すまい、物流など、幅広いアセットをバランスよく保有しています。これは、さまざまな要素が複合した「ミクストユースの街づくり」にアプローチするうえで非常に重要なこと。これらの地盤を活かして、私も臆することなく街づくりに挑戦してみたい。新しい価値を創造し、先輩方が築いてきた信頼を未来へ繋いでいきたいと考えました。
さらに決定的だったのは、人の熱さです。何社かのインターンシップに参加しましたが、学生よりも社員の熱量が上回って見えたのは三井不動産が初めて。プログラムに本気で打ち込み、私たちのプレゼン結果を自分のことのように気にかけ、それぞれが思う「最高の街づくり」をどこまでも真剣に語り合う。「何をして働くか」と同じかそれ以上に、「誰と働くか」が大切だと考えていた私にとって、三井不動産こそが「最高の街を、最高の人たちとつくりあげられる場所」だと直感しました。その直感は、実際に三井不動産での数か月を過ごした今、確信に変わっています。

仕事内容を教えてください。
歴史ある日本橋の地で、
地権者の方々と共に進める再開発。
私が所属する部署はオフィス事業を軸に、さまざまなアセットを巻き込む大規模な複合再開発案件にも多く取り組んでいます。私の担当は「日本橋一丁目1・2番地区」の再開発。三井不動産が参加組合員として参画している再開発事業です。日本橋のたもとに位置し、歴史ある和菓子店や料理店が並ぶ地区が舞台で、高層棟と低層棟を合わせて4つの街区が計画されています。また、川に面した花の広場やプロムナードなどの水辺空間創出にも取り組んでいます。さらに、当地区は首都高地下化事業と共に歩みを進めており、2040年、日本橋に青空を取り戻す未来を創造するプロジェクトでもあります。
具体的な業務内容は、地権者の方との協議、建物の設計・インフラ関連の協議や調整など。新人として学びを増やす目的から、業務区分を超えて幅広い経験を積ませていただいています。竣工後を想像しながら進める建築設計や、人々が行き交う動線構築を意識したインフラ検討もやりがいがありますが、私にとっていちばんの挑戦といえるのはやはり地権者の方との協議です。事業のあらゆる事柄について地権者の方々の理解を得るため、事前調査や資料作成を行い、直接自らの言葉で説明します。地権者の方は街想いで穏やかな方ばかり。けれど、長年、地元で商売を行っている方が多いため、鋭い指摘をいただくこともあります。また、事業関係者との協議の中では、各者の方向性が一致しない場面にもたびたび直面します。そんな時、どのように理解を得ていくかが、三井不動産の腕の見せどころ。相手の想いや本音を引き出すためにもまず自分の想いを強く持ち、その一方で、伝え方に最大限の配慮を払うよう心がけています。結果として、合意に至ることができたときの高揚感は何とも言えません。仕事の難しさと面白さは表裏一体であることを、日々の業務で実感しています。

入社して驚いたことはありますか?
スケールも裁量も想像以上。
1年目から「三井不動産の代表」として。
プロジェクトの途方もないスケールと、入社1年目から渡される裁量の大きさに圧倒されています。漠然と「再開発は大きな仕事なのだろう」程度に思っていた私の想像を、事業規模・スパンも、関係者数も、軽々と超えていきました。
事業を推進するうえで生じる課題に対し、関係各所との協議や事前の打ち合わせを繰り返すため、会議だけでスケジュールが埋まってしまうことも珍しくありません。その中で私はファシリテーターを務めたり、地権者の方へ説明に赴いたりと、「三井不動産の代表」として人前に立つことも増えてきています。
さまざまな物事が目まぐるしく同時進行する中で、過去の蓄積の上に成り立つ議論についていくのは一苦労。新人の特権でもある「わからないことは堂々と聞く」という姿勢で、キャッチアップに努めています。うれしいのは、質問すれば必ず答えてくれる先輩たちばかりであること。また、協働する建設会社や設計会社、インフラ企業の方々も、親身になって知識不足の私を導いてくれます。この環境を活かして成長を早め、プロジェクトにさらに貢献できるようになりたいと思います。

思い出深い仕事を教えてください。
できたての和菓子が教えてくれた、
ものづくりにかける熱い想い。
老舗の和菓子店を営む地権者の方のお一人から、「ぜひ、工場を見に来ませんか?」とお誘いがありました。徹底した素材へのこだわり。いいものを世に送り出すことへの強い想い。それらが詰まった工程の一つひとつに感動し、できたて和菓子のあまりのおいしさに衝撃を受けました。その様子を見ていた地権者の方から「そんなにおいしそうに食べるなら、うちの会社に入ればよかったのに」と言っていただけたのも、新人ながら存在を認められたようで、とてもうれしかったです。この見学を通じて、地権者の方との結びつきが強くなったことを実感でき、いつか再開発後のビルを訪れてまたお菓子をいただきたいという夢ができました。
正直なところ、配属直後はわけもなく地権者の方の前に立つことを恐れていました。初めて再開発組合の総会で地権者の方々を前に挨拶した時には、緊張のあまり言おうとしていたことが飛び、しばらく固まってしまったほどです。けれど実際には、日本橋の土地を大切に継承し、まっすぐに街を想う素敵な方々でした。そんな方々と共によりよい日本橋の街をつくりあげるには、私自身もまた、最大限の熱量を持って向き合わなければならない。この工場見学をきっかけに、ますます背筋が伸びる思いでした。また、日本橋の再開発が、地権者の方々お一人おひとりの人生にとって大きなプロジェクトであることも改めて実感しました。それを預かる責任とやりがいの大きさは、ほかでは決して味わえないものだと思います。



将来、挑戦してみたいことは?
オフィスから日本を変える。
その始まりを、いつか日本橋から。
目の前のプロジェクトがとにかく充実しているので、他の業務へ想いを馳せるにはまだ至っていません。じつは就職活動中から、日本橋の再開発には強く興味を惹かれていました。三井不動産にとってゆかりのある土地が大きく変化を始めた今、その街の中に身を置いて事業に携われたら面白いに違いないと思っていたからです。その日本橋に、まさか1年目から携われるとは。また、入社したまさにその年に再開発組合が設立され、しかもその設立認可申請の届出日が私の誕生日と同じ日になったことにも勝手に運命を感じています。そんな背景もあって、今の私のモチベーションは120%。再開発の中心で事業に関われていることが、何よりの幸せです。
オフィスという観点からひとつ目標を挙げるなら、「行きたくなるオフィス」の模索には引き続き取り組んでみたいと思っています。さまざまな商品アセットを複合させた開発に取り組んでいる日本橋ですが、商業施設やホテルに比べ、オフィスに対して「楽しい」「行きたい」という感情を持つ人はまだまだ少ないはず。それを変えることができたら、日本橋を起点に日本の「働く場」の概念を変えられるかもしれません。
また、あえて将来を淡く見通すなら、ほかの部署を経験し、あらゆる面で強くなってからビル事業部に帰ってくるのも面白いかもしれません。そういうキャリアを歩んでいる先輩もたくさんいますし、それまでとは違う視野やスキルを持ち込むことで、より高いレベルで新たな挑戦ができるのではないかと思います。
私のオン

再開発事業に携わるうえで、地元のイベントに積極的に参加し、地域への理解や関係者との交流を深めることも大切な取り組みです。
写真は山王祭で担ぐお神輿の前で記念撮影を行ったものです。山王祭は江戸三大祭のひとつに数えられ、沢山のお神輿が日本橋の街を練り歩く様子は迫力と活気に満ちています。コロナ禍を経て実に6年ぶりとなった開催で、地元の方たちと共にお神輿を担ぎ上げる一体感は忘れられない体験になりました。
左から部長、再開発組合の理事長、シスター(教育担当)、私と並んでいます。部を統括する立場でありながらいつも穏やかに接してくださる部長、誰よりも日本橋のことを想っていらっしゃる理事長さん、いつもそばで一緒に戦ってくださるシスターさん・・・尊敬できる素敵な方々と日々のお仕事に取り組めることも大きな楽しみです。
私のオフ

休日や平日退勤後にはよくランニングをします。寮のそばに隅田川があり、よく川沿いを走るのですが、水辺の景色を眺めながら風を感じる瞬間には何とも言えない心地よさがあり、リフレッシュになっています。さらに、走った後に入るお風呂は最高に気持ち良く、最近は周辺のサウナや温泉の開拓にハマっています。そんなこんなで走り続け、気づいたら2年連続で出身地の横浜マラソンを完走していました(笑)
他にも同期や友人と誘い合ってフットサルやボルダリングをしたり、旅行やキャンプに行ったりと、存分に楽しんでいます!特に同期の皆と過ごす時間はお互いの頑張りを共有できる機会にもなるので、自身の支えや原動力になっています。
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